那覇から船で2時間強のところに渡名喜島と島の上方に浮かぶ無人島の入砂島があり、渡名喜村はこの2島で構成されています。
渡名喜島は半月型の小さな島で久米島・慶良間諸島・粟国島を眺望でき、3島のほぼ中央に位置しています。
この島は周囲約12キロの小さな島ですが海に面した絶壁、緩やかな丘陵地帯、石灰岩の山岳地帯、海岸線は珊瑚礁原と変化に富む地形を持っています。
丘陵地帯に昔ながらの赤瓦の家屋と白い石垣の集落があり、島民は漁業と農業を主な生業としています。
初夏には本島に住む村出身者も帰村し、カンキー(綱引き)という今年の豊穣を喜び豊作に感謝し豊年祝うと共に翌年の豊作祈願し、若者の未来の繁栄を祈願する祭が行われます。
旧暦卯月吉日には自然の災いを排除し豊作を祈願するアブシバレーという祭を、そして旧暦卯月にシマノーシ祭が行われる年をシマノーシドゥシといい、村を上げて生活に深く関わる事柄を祈願します。