土産・特産物

くるまえび

久米島がくるまえびの漁獲量で日本一だというのはあまり知られていないようです。桐箱や化粧箱におがくすとともに大切に入れられ、多くの高級小売店などに並ぶあのくるまえびの多くは、実は久米島で獲られたものです。沖縄はカラフルな熱帯魚だけではなく、こうした高級魚の産地でもあるのです。さて、くるまえびといえば、高級な食材で、なかなか頻繁に食卓に上るものではありません。ですが、さすが産地。そしてもともと物価の安い久米島。くるまえびも大変安価です。せっかくですから思いっきり堪能したいものです。魚介の店で食べるもよし、お土産に地方発送してもよいでしょう。

もずく

フコイダン。もう健康志向の日本人にとっては一般的な名称となりました。もずくのような海草は、ぬるぬる成分であるフコイダンが、生活習慣病やメタボリック症候群によいばかりか、海草の繊維は腸内環境を整え、免疫力をあげて他の病気も予防し、血液サラサラ、アンチエイジングにも寄与してくれる頼もしい味方です。また、ダイエットのために、栄養価が高いのにカロリーがなきに等しいもずくは、老若男女を問わず食事に取り入れられ、カップじ入りや袋入り製品をまとめ買いする人も。そんなもずくのなかでも久米島のもずくは太くて栄養価も抜群です。酢の物だけでなく天ぷらや汁物にも活用できます。

海ぶどう

海ぶどうを初めて見た人が、思わず店先で足をとめてしまのは、あの小さい葡萄の房のような緑の可愛らしい姿、これは一体何なのか、という不思議さのせいでしょう。海ブドウは小さいツブツブが果物のブドウのようにつながる、久米島ほか沖縄の海でとれる海草です。食べ方はわかめなどほかの海草と同様、酢の物にしてもよし、サラダもあいます。お刺身のツマとしてはかなり高級な部類に入るのではないでしょうか。新鮮な、というかまだ生きているものと、塩漬けのものがあります。口のなかでプツプツとする食感がさわやかで、栄養価も高い久米島らしい特産品です。

久米島みそ

健康ブームの一端として醗酵食が注目を浴び、麹を使った塩麹や味噌、麹醤油や手作り甘酒などが全国的に見直され、書籍もずいぶん出回っています。しかし、味噌や醤油はどれもがその麹の恩恵を体内に取り込めるものとは限りません。安く日持ちするような製法がとられ、熱処理殺菌・アルコール添加・添加物添加なども少なくないからで、こうしたものは麹はもう死活しており期待する健康効果は得られません。久米島はかつて米と大豆が作られ塩田もあった為、昔から味噌を手作りしてきました。麹と大豆と塩を醗酵させた正当な作り方の味噌は酵母がそのまま生きて日々熟成がすすむ本物ですから、体内で力を発揮してくれます。

みそクッキー

ちんすこうや、サーターアンダギーほど有名ではありませんが、久米島のみそクッキーは久米島みそを使った久米島ならではの手軽なご当地スイーツとして人気です。久米島はもともとおいしい栄養価の高い味噌で有名です。そのおいしい久米島味噌をクッキー生地にたっぷり練りこんで香ばしく焼いたのがみそクッキーです。ただ甘く濃厚なクッキーとは違い、ほどよい味噌の塩分が飽きない味です。日本茶や沖縄のさんぴん茶はもちろん、コーヒーや紅茶にもよく合います。おばぁの作る手作り風なもの、ケーキ屋さんのつくる本格的なもの、色々なみそクッキーがありますので、お気に入りを探すのも楽しみ。お土産にも最適です。

昨今の健康志向、健康食ブーム、自然食ブームで、塩に対する意識が高まっています。各国の岩塩や海塩など、複数の種類の塩をキッチンにそろえ、用途によって使い分ける、というのも今では一般化しつつあります。沖縄の塩はミネラル豊富でおいしく、以前から人気でしたが、久米島の塩も更に注目を浴びています。本当近辺より海の汚染も格段に少なく、塩の質にも気体できます。また、久米島で最近注目の海洋深層水でつくるような深い海の自らつくる塩はミネラルも更に豊富で健康効果の期待を集めています。久米島だけでも幾種類もの塩があります。漬物用、料理用、食卓用、持ち歩き用、と満足いく品質の塩が揃います。

黒糖

久米島といえば、美しいエメラルドブルーの海と輝くような真っ白なビーチのコントラスト、素朴な人日の暮らす、サトウキビ畑の広がる癒しの風景が有名です。あの風にゆれる背の高いサトウキビを収穫し、ぎゅっと絞ってとったジュースを煮詰めてつくるのが黒糖、黒砂糖です。白い砂糖はこうして作った砂糖を精製したものですが、精製の過程で、ビタミンや豊富なミネラルは失われ、ほぼカロリーだけの甘い食物になってしまいます。黒糖はその点、豊富な栄養を残し、健康志向の昨今、家庭料理にしろ砂糖ではなく黒糖を使う人が増えています。もちろん、おやつとしても美味しくて栄養豊富です。

海洋深層水

久米島の特産品に海洋深層水があります。久米島の海の深い場所からくみ上げる深層水とは、いったいどんなものか、どんな効果があるのでしょうか。深層水は、ひとことでいえば古代の海のエネルギーを持っている海水ということです。古代と現代の海の違いは、何といっても海洋汚染です。生活廃水、開発、港湾工事などで、美しく見える久米島の海も古代のものとは大違いです。古代では汚染がないばかりか、ミネラルなど自然の栄養がたっぷり海水に含まれていました。深層水は浅い場所の海水と違い、開発や汚染の影響を受けておらず、命の源ともいえる海水の癒しパワー、健康効果を強く持つ海水なのです。

泡盛

久米島は沖縄県内では水の良さでも知られています。そんな特性をいかし、久米島は酒どころでもあります。ったとえば久米島の久米仙。(類似の商号で「久米仙酒造」がありますが、こちらは那覇市の会社です。)久米島内の工場では見学や試飲も可能ですし、蔵元ならではのショッピングも楽しめます。泡盛は日本の税法上は焼酎の一種となっていますが、その風味や味は独特で、南国の風土に、また久米島でつかわれるやちむん(焼き物=陶器)、島料理とはさすがに抜群の相性です。また、3年以上熟成させたものを古酒(くうす)といい、古いものは数十年もので、大変高価です。

久米島紬

久米島紬は、琉球王国時代以来の伝統織物です。製法は手作業で、模様選定、染付け(草木染めと泥染め)、織りの工程を一人で行う手法でも知られています。15世紀の後半に久米島には堂の比屋と呼ばれた人物がいて、中国から養蚕産業を学んでこれを広めたのが久米島紬の発祥です。それが日本の紬絣技法の始まりで、沖縄本島、奄美大島を経て本土に伝えられ、大島紬、久留米絣、結城紬などに変化しました。久米島紬は昭和50年に、伝統工芸品として通産産業大臣の指定を受け、昭和52年に県の無形文化財、平成16年には国の重要文化財として指定されました。 反物はお安いものではありませんが、財布やネクタイなど小物は求めやすいでしょう。